名手に導かれモズカッチャン女王杯制覇

今年GI・5勝目、オークスからGI騎乗機会9連続3着以内

名手ミルコに導かれたモズカッチャンがエリザベス女王杯勝利!

名手ミルコに導かれたモズカッチャンがエリザベス女王杯勝利!【スポーツナビ】

 JRA秋の女王決定戦、第42回GIエリザベス女王杯が12日、京都競馬場2200メートル芝を舞台に争われ、ミルコ・デムーロ騎乗の5番人気モズカッチャン(牝3=栗東・鮫島厩舎、父ハービンジャー)が優勝。好位のインから力強く伸び、GI初タイトルを奪取した。良馬場の勝ちタイムは2分14秒3。

 モズカッチャンは今回の勝利でJRA通算9戦4勝、重賞は今年のGIIフローラステークスに続く2勝目。騎乗したミルコ・デムーロは昨年のクイーンズリングに続くエリザベス女王杯2勝目となり、今年はGI・5勝目。さらにオークスからGI騎乗機会9連続3着以内となった。また、同馬を管理する鮫島一歩調教師は延べ62頭目にして嬉しいJRA・GI初勝利となった。

鮫島調教師(左から2人目)は延べ62頭目の挑戦で嬉しいJRA・GI初勝利

鮫島調教師(左から2人目)は延べ62頭目の挑戦で嬉しいJRA・GI初勝利【スポーツナビ】

 なお、クビ差の2着には和田竜二騎乗の9番人気クロコスミア(牝4=栗東・西浦厩舎)が粘り込み、さらにアタマ差の3着には浜中俊騎乗の3番人気ミッキークイーン(牝5=栗東・池江厩舎)が鋭く追い込んだ。なお、1番人気に支持されていたクリストフ・ルメール騎乗のヴィブロス(牝4=栗東・友道厩舎)は5着に敗れた。

落鉄のリベンジ、さすがの好騎乗

馬場とペースを読み切ったミルコ(左)の好プレーが光った(右はゲストプレゼンターの高畑充希さん)

馬場とペースを読み切ったミルコ(左)の好プレーが光った(右はゲストプレゼンターの高畑充希さん)【スポーツナビ】

 またまたミルコが魅せてくれた。GIで見るミルコのガッツポーズと笑顔はこれで今年5度目。“ホーム”の京都では菊花賞に続いて2度目になる。

「とっても嬉しいです。特に京都でGIを勝つのは嬉しいですね。僕も京都に住んでますから(笑)。今年は菊花賞も勝つことができましたけど、秋華賞はついてなかった。でも、これでリベンジできましたね」

 前走の秋華賞は0秒2差の3着。ただ、これは1コーナーで右前脚を落鉄した不利があり、必ずしも全力を出し切って敗れたわけではない。それだけにミルコは“リベンジ”に燃えていた。

「パドックでもいい具合だと思いましたし、返し馬でもすごく落ち着いていました。だから、自信持っていました」

 好スタートからインの5番手を追走。「枠順が決まったとき、5番枠はすごく嬉しかったです」と振り返っていたのだが、ミルコはこの5番枠を最大限に生かしきった。と言うのも、この日の京都は外が伸びにくい馬場。加えて、道中は隊列が縦長になったためペースが速いのかとも思ったが、実際は前半1000mの通過が62秒0。これはGIとしてはかなり遅いペースだし、結果的に上位に来た馬はミッキークイーン以外は中団よりも前に位置取った馬たちだった。それらのことを踏まえると、馬場とペースを読み切って内ラチぴったりの好位5番手を進んだミルコとモズカッチャンは、絶好のポジションで競馬をしていたということになる。さすが名手、と唸らされる騎乗だ。

「一番いいところを行くことができました。直線の手応えも良かったですし、ジリジリと伸びて、今日は(蹄)鉄が全部あったから最後まで頑張ってくれました(笑)。ゴールの一完歩前で勝ったのが分かりましたし、とても嬉しかったです」


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