ダートも長距離も走った明け8歳牝馬 屈腱炎乗り越え4年ぶり美酒を デニムアンドルビー

明け8歳のデニムアンドルビーが、中山金杯で約4年ぶりの勝利を目指す。前走のチャレンジカップは後方から鋭く伸びて2着。屈腱炎発症前の2015年宝塚記念2着以来、約2年半ぶりに3着以内に入り、復活の兆しを見せた。5年間、苦楽をともにしてきた小滝崇調教助手が、ファンも多い人気馬の素顔を語った。

前走クビ差惜敗も「小回りで早めに動いたのが良かった」

-:中山金杯(G3)に出走するデニムアンドルビー(牝8、栗東・角居厩舎)ですが、前走のチャレンジカップは大接戦の末2着でした。一瞬勝ったかと思いましたが、いかがでしたか?

小滝崇調教助手:ええ、よく頑張ってくれましたね。

-:15年の宝塚記念2着以来、約2年半ぶりの3着以内でした。早めに動いて最後まで粘る内容でしたね。

小:そうですね。前走のアルゼンチン共和国杯の時に、歳のせいかは分かりませんが、一瞬伸びかけて最後に脚色が前と同じような感じになってしまいました。長く脚を使えるのがいいところでもあるので、今回は小回りで早めに動いたのが良かったのかもしれません。

-:作戦として陣営と騎手で相談していたのでしょうか?

小:いや、今回は特にジョッキーと相談はしていませんでした。

-:アルゼンチン共和国杯も、8着とはいえ内を走っていた馬が上位に来るレースでした。着順ほど内容は悪くなかったのではないでしょうか?

小:はい。馬場のあまり良くないところを通らされてしまったりもしていましたね。

-:オールカマーのレース後、騎乗した吉田隼人騎手が「スタート後に出していくとやはり甘くなってしまいますね」とコメントされていました。これは気性的なものなのでしょうか?

小:昔からスローペースや広いコースが合うと言われていましたが、溜める競馬をして、ハミを抜いてテンションを上げないようにしないと末脚に繋がらないようで……。なのでレース前、吉田隼人ジョッキーにも、「出し過ぎず、かといって離されない位置でついていって競馬してほしい」とオーダーは出しました。

-:なかなか難しい注文ですね。

小:そうなんですよ(笑)。どうしてもスタートが出ないので……。

-:理想は2013年のジャパンカップで2着だった時の競馬でしょうか。

小:そうですね。ああいう競馬が理想です。

デニムアンドルビー

3歳時のジャパンCではジェンティルドンナのハナ差に迫った

下り坂は苦手も、上り坂は「グングンと行く」

-:若い頃と性格的な面で変わったところはありますか?

小:大きくは変わっていないと思いますが、歳を重ねてドシっとした面も出てきましたし、気のキツさも出てきたように感じます。手入れしていても、自分の嫌なところを触られたりすると、「触らないで!」と怒ってきます(笑)。

-:デニムアンドルビーが4歳秋に取材させていただいた時、「ふんわりした性格」とおっしゃっていました。

小:だいぶ気のキツさは出てきましたが、歳を重ねていますし、自然なことかなととらえています。歳が歳なので、そういう気の強さがないと……。いつお母さんになりたがるか分からないですから。これくらいでいいと思います。

-:以前、3歳時のエリザベス女王杯の直後に「下り坂が苦手な馬」というコメントもありました。

小:ああ、そうですね。あの時以降、京都はほとんど使っていないですが、そういうイメージは未だにあります。トレセンの中でも、下り坂に入ると前にツンのめるようなところがあります。後ろ脚から前に力が伝わってくる馬なので、下り坂になると前脚を支えづらいのかな。上るほうはもうグングンと行くんですけどね。そのぶん上り坂ではしっかり走れると思います。

-:阪神など直線で上り坂のあるコースを意図的に使っているのは、そういう意味もあってのことなのでしょうか?

小:京都を使えないので、どうしても中山や阪神を使うことになりますね。以前は内回りにいいイメージがなかったのですが、早めに動けるようになりましたし、そういうこともあっての中山金杯というチョイスだったと思います。

屈腱炎、体調不良も乗り越え調教法にも変化

-: 5歳夏に屈腱炎を発症してしまいました。

小:夏休みを終えて府中牝馬Sに向けて調整している時でしたね。

-:どれくらいの症状だったのでしょうか?

小:屈腱炎としては、すごい程度は軽いものでした。もちろん屈腱炎は屈腱炎なのですが、その中でも程度はまだ軽かったんです。

-:5歳牝馬の屈腱炎だったので、引退もあるかと思いましたが、現役を続行されました。1年半の休養を経て臨んだ2016年12月の金鯱賞は8着でしたが、前が詰まらなければ3着以内もあったように見えました。

小:もうちょっとでしたね。前が詰まらなければ、さらにいい着順だったかもしれません。メンバー中最速という凄い上がりの脚も使ってくれました。

デニムアンドルビー

-:まだまだやれるなと思われましたか?

小:得意な形なら、まだまだやれるなと思いました。

-:金鯱賞は長期休養明けでしたが、マイナス6キロでした。

小:屈腱炎の治療明けで帰厩してから、ザ石が原因でちょっと体調を崩していた時期もあって、体重も落ちたり増えたりしたところもありまして。

-:その状態で上がり最速の末脚を使うあたり、凄い馬ですね。

小:そうですね。まだ本調子ではなかったと思うのですが、しっかり走ってくれましたね。

-:その後使った有馬記念では大外を回って、一瞬オッと思うシーンがありました。

小:乗ってくれたバルザローナ騎手が勝負しにいってくれて、接触もあったりはしましたが、納得のレースでした。

-:ようやく本来の走りに戻ってきたような印象を受けます。

小:そうですね。ちょっとずつ、ちょっとずつですが、この子らしい走りを見せられるようになりましたね。普段もいつも通りのデニムアンドルビーという感じです。もう不安もないですからね。前は加減しながら調整でしたが、今は攻め馬もCWでやったり、だいぶ強気にやれるようになったので。

-:今回のチャレンジカップも最終追い切りがCWでしたね。最後に3着以内に入った故障前の宝塚記念以来でした。

小:屈腱炎を発症してから2年ちょっと経ちましたし、だいぶ脚が落ち着いたので。どこかでセーブしないと、また屈腱炎を発症したら引退でもあるので、どうしてもセーブしていた部分もありましたが、だいぶ不安は解消しました。

-:チャレンジカップの後、反動や疲れなどはありましたか?

小:特になかったですね。変わらないです。

-:すぐに乗り出されていますね。

小:そうですね。あまり休ませると今度は”休みモード”に入ってしまうので。早めに動かしてあげたほうがいいタイプなんです。すぐ「休みだ~」とボケっとして気持ちが緩んでしまい、走り方も忘れてしまうところがあるので。オンとオフがしっかりしている馬なんです。

舌を出すと激走?「一生懸命になると出ちゃうんですかね(笑)」
デニムアンドルビー陣営インタビュー(後編)はコチラ⇒


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