【秋華賞】GI初制覇ディアドラ ルメールの腕だけじゃない最大の勝因

ディアドラの背でガッツポーズのルメール。まさに名手だ

 15日、京都競馬場で行われた3歳牝馬の3冠最終戦・第22回秋華賞(芝内2000メートル)は、ルメール騎乗の3番人気ディアドラ(橋田)が初のGIタイトルを獲得。先に抜け出したモズカッチャン、リスグラシューの2頭をゴール前で捕らえて優勝した。鞍上の見事な手綱さばきに注目が集まった一戦ではあったが、本当に勝因はそれだけなのか? 神騎乗を生んだ背景に改めて注目した。

 ルメールマジック炸裂――一般的な見方はこうだろうか。実際にスタートのロスを挽回した3コーナー過ぎの“イン突き”は、神騎乗とたたえられるレベルだったかもしれない。だが、それでも今回の秋華賞の勝因をルメールの手腕のみで語りたくはない。この勝利の伏線はもっと前にあった。

「ディアドラはとにかくタフな馬。オークスを走った普通の3歳牝馬は夏の北海道を使えない。でも、この馬はそれができたんです」と橋田調教師が振り返ったのは2か月前の札幌競馬。「秋華賞に出走するための賞金が足りなかった」のが現実的な出走理由だが、その本心は別にあった。

「コーナーが4回の競馬はオークスしか経験がなかった。京都内回りの2000メートルで行われる秋華賞に目標を絞った時、それに対応するレースを選択していくことが必要と考えました。札幌を使った理由もそれだし、コーナーが2つの阪神(ローズS)ではなく、コーナーが4つの中山(紫苑S)に出走させたのも同様。確かにルメール騎手は上手に乗ってくれましたが、ディアドラ自身がこのレースに対応してくれたことも大きいと思うんです」

 ルメール自身は今回の騎乗を「ペースが速かったのでショートカットができたけど、本当はいいポジションで乗りたかったし、スタートを失敗して自分に怒っていた」と振り返っている。

 その後のリカバリーは特筆ものでも、すべてが完璧ではなかったわけだ。札幌から3戦目、調教をしっかりとやっても12キロ増だった馬体重が示すように、ディアドラ自身の急激な成長も背景にはあるが、牝馬にしてはタフな肉体を持つディアドラの特徴を理解して、トリッキーとされる京都内回りへの対応力を磨いた陣営の戦略――これを最大の勝因としたい。

 ディアドラ陣営が描いた戦略が明らかになったことで、注目を集めることになりそうなのが紫苑S。ワンツーを決めた昨年に続き、今年も勝ち馬が出現。このレースを「亜流のトライアル」と呼ぶ声は今年を最後になくなるだろう。来年の教訓として覚えておきたい。

 最後に勝ち馬の今後を。ディアドラのもうひとつの特徴を「ディープインパクト産駒のようには反応できないけど、長く脚を使える」と語った橋田調教師。「順調なら」の条件付きで11月12日のGⅠエリザベス女王杯(京都芝外2200メートル)に向かうことを明言した。I
 タフな道悪を克服したスタミナは距離延長でさらに生きるはずだ。


引用元:この記事を読む

プロのレースの買い目予想

今週末のレースの予想は今すぐこちらで確認。無料で買い目が見れます。買い目の参考に。

プロの買い目を見てみる




コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。