【皐月賞】ステルヴィオ木村調教師「距離の壁」突破に自信

ルメールを背に美浦トレセンを闊歩するステルヴィオ

 桜花賞に続いて新種牡馬ロードカナロア産駒が激走する――。4戦無敗ダノンプレミアムのリタイアで風雲急を告げる牡馬クラシック第1弾・第78回皐月賞(15日=中山芝内2000メートル)。大本命候補不在となれば、一気に株急騰となるのがトライアルのスプリングSを勝った連対率100%のステルヴィオだ。相手関係だけでなく、距離克服という“もう一つ”の大きな壁を乗り越える手応えをつかんだ陣営の自信度はハンパではない。

 ファーストクロップから快進撃が止まらないロードカナロア産駒。ついにはGI(桜花賞=アーモンドアイ)まで制してしまった。ひょっとしてクラシック連勝? 皐月賞には昨年6月の東京で勝ち上がりトップを果たしたステルヴィオがスタンバイしている。

 それでも…。国内で短距離界を制圧し、香港スプリント連覇(2012、13年)と世界を制した父ゆえ、誰もが疑ってしまうのが距離の壁。2000メートルで勝った産駒はまだ1頭(3月31日の阪神未勝利戦=アールスター)しかいないのもまた事実である。

「現役時代のロードカナロアはもちろん知っているし、自分は産駒に1頭しか携わっていないから比較はできない。ただ、母ラルケットの子供は兄姉(ボルゲーゼ、カルナローリ)を管理させてもらったことで、このファミリーの特長は理解している。2頭とも道半ばで引退してしまったけど、確かな素質は十分に持っていたから」

 木村哲也調教師(45)はこう語ったうえで「クラシックで戦うためには何が必要かをスタッフと考えて、2歳時から距離を意識した調教を積んできた。今でもそうです」。エリートゆえの英才教育を、ステルヴィオは乗り越えてきたのだ。

 その成果が試されたのが復帰戦となった前哨戦のスプリングS。序盤から逃げ馬が後続を引き連れる縦長の展開を前を見据えながら中団を確保。テンについていくのが精一杯だった朝日杯FS(2着)とはまるで異なる姿があった。直線を向いて末脚を伸ばし、エポカドーロを捕まえるのがやっとのように映ったが、実際の上がり3ハロンのラップは12秒4→12秒2→11秒8。差し切ることは容易ではなかった厳しい流れだ。

「きちんとスタートを出て、鞍上が意図するポジションを取れたのは収穫。中山を一度経験できたのは大きいし、勝ち切ったことに関しては評価していいと思う」とレース後に語った同師の言葉通り、トライアルとしては満点評価が与えられる結果だった。

 この中間も順調そのもの。日を増すごとに馬体から醸し出す迫力は以前にはなかったもの。6日はラスト4ハロン標からハロン15秒ペースのキャンターを消化した。ここ2週の追い日は深いモヤで動きは確認できなかったが、「1週前追い切り(4日)に乗ったルメールは“本当にいい”って。前に馬を置いて直線で反応を確かめる、6ハロン82~83秒台のイメージだったけど、体の緩さが解消してパワフルになってきた。距離が2000メートルに延びるのもいい、とも言ってくれた」と同師。

 最大のライバル・ダノンプレミアムとの再戦は持ち越しとなったが、「あの馬は強い。それに他にもライバルはたくさんいる。いかにトップコンディションでレース当日に送り出すか…。今はそれしか考えていない」と周囲に動じない木村スタイルを貫く。

「まだまだ馬は変わるだろうし、春は3走と考えて馬をつくってきた。当週もスタッフとぎりぎりまで相談してやっていく。ベストを尽くして結果を出すのがオレの仕事だから」

 アーモンドアイ陣営はオークスの距離2400メートルについて「全く問題なし」のコメント。武豊、蛯名に続く3人目のJRA牝馬限定GI(桜花賞、オークス、秋華賞、Vマイル、エリザベス女王杯、阪神JF)完全制覇のルメールが自信満々なのは何より心強い。今週も偉大な父の血を引く子供の規格外の走りが見られるかもしれない。


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