【エリザベス女王杯】7歳にしてG1初制覇を狙うスマートレイアーの秘密とは…

 エリザベス女王杯(12日、京都)に駒を進めてきたスマートレイアーは7歳にして、9度目のG1挑戦。7歳牝馬のJRA・G1勝ちはストレイトガールが16年ヴィクトリアマイルで記録しているが、7歳でG1初制覇を成し遂げた牝馬はいない。母として第二の馬生を歩んでいてもおかしくない年齢で、牡馬相手のG2京都大賞典を快勝するなど、成長を続けるのはなぜか。陣営を取材すると、その秘密が見えてきた。

 7歳以上の牝馬によるG1初制覇―。スマートレイアーは今、JRA史上初の快挙を現実に意識できる。その秘密が、陣営の証言から浮かぶ。

 《1》天性の資質 デビュー前から診療する牛屋重人獣医師(50)が、11歳まで現役を続けたセン馬を引き合いに語る。

 「長く活躍するには心臓、心肺機能が強いことが大事。2歳の時から、いい音でした。ぶれずに大きな音でドン、ドンと鳴る感じ。10歳で重賞(08年小倉大賞典)を勝ったアサカディフィートも、強い拍動音をしていました。また牝馬にしては骨格が立派で、それでいて動作が柔らかい。けがのしにくさにつながっていると思います」

 《2》厩舎戦略 持って生まれた資質を生かしたのが、大久保厩舎の取り組みだ。中心的に世話役、調教役を務めてきた加藤助手が明かす。

 「若い頃は、背腰に疲れがたまりやすく、それで、つなぎの角度調整として、最初から蹄鉄ではなく、エクイロックス(接着装蹄)に。蹄の問題ではなく、故障予防として、疲れがたまらないように考えて取り入れたものです。また、以前きつかった気性が、昨秋から落ち着きが出て扱いやすくなりました。2400メートルへの対応を考えて香港ヴァーズで舌を縛ったら、さらに乗りやすく、今ではマイルが忙しいくらい。気性の成長を待ったのも、良かったんでしょう」

 《3》起用法 長期の活躍を支えたのが、馬の状態を第一に考えた起用だ。3歳春から平均で年に5、6戦で、今回で28戦目。大久保調教師は厩舎のスタンスに胸を張る。

 「(7歳での活躍は)大事に使ってきたからだと思います。小さなけがを、致命傷にならないようにすることが大事。『無理』と『大丈夫』は紙一重。うちは、スタッフで馬を見まくっています。僕や担当者だけでなく、全員で。2つの目ではなく、20以上の目で見る。早めに異変を見つけることが大切ですから」

 6歳秋のマイルCSでG1馬となり、8歳まで走ったダノンシャークがいい例。一方、つらい思い出も糧としている。

 「アサクサキングス(07年菊花賞馬)は苦い経験です。調教でほれぼれする動きをするから、タフなレースを繰り返し使ったこともあり…。屈腱炎で(7歳で)引退したけど、故障がなければもっと活躍できたと、今でも思います」

 早々と見極めた素質を、長い時間かけて引き出してきた結果、7歳牝馬は秋にG1初制覇が手の届くところに。常識を覆す挑戦が実を結ぼうとしている。(宮崎 尚行、内尾 篤嗣)


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